金属アレルギーの歯科治療

金属アレルギーの歯科治療

当院では、金属アレルギーの患者様の治療を非常に多く経験しております。

金銀パラジウム合金、金合金などを、他の材料に置き換える治療に、積極的に取り組んでいます。特に、複数の金属にアレルギーが認められる場合は、他の金属に置き換えるのが困難になります。その場合、お口の中にある金属の詰め物・被せ物を、金属以外の材質に置き換えメタルレス化を図ります。

しかし、このようなメタルレスの治療には、健康保険が使えないケースが多く、患者様の負担も大変です。そこで、岡永歯科では、さまざまな工夫をし、出来る限り安価な金属を使わない治療を実現しています。もちろん、すべての歯科技工物が国産です。

お一人おひとりの症状に合わせてご提案いたします。患者さまにおいては、ご自身にあう治療法を選んでいただけます。どうぞお気軽にご相談下さい。

金属アレルギー検査

代替医療を併用している歯科医師の中には、AKやO-リングテストの筋力テストを行なっている先生もいらっしゃいます。 しかし、それらの検査には誤差が多く、信頼性に疑問が残ります。

そのため、当院では、精密検査が必要な場合、アレルギー専門医によるパッチテストをお勧めしています(金属の他にも、アレルギーの原因はありますから)。

しかし、「パッチテストの結果ですべて解決できるか?」と言うと、それほど単純ではありません。歯科で用いられている金属は、いろいろな金属からなる合金です。 また、交叉反応が起きると、他の金属に対して反応することもあります。 ですから、アレルギーの原因となっている金属を特定するのが大変なのです。

お口の中から原因物質を除去

まず、金属等アレルギーの原因と疑われる歯を診査します。 現在、日本では、12%金銀パラジウム合金、銀合金、ニッケルクロム合金などが多用されています。 以前は、アマルガムも使用されていました。また、前歯治療や入れ歯には、レジン(プラスチック)が用いられています。

最近、アマルガムに水銀が含まれているので、水銀中毒を心配して相談される患者様が増えてきました。 実際には、アマルガムに含まれている水銀は合金として存在しているので、 水銀が溶け出して水銀中毒になることはあまりないようです。 ただ、「アマルガムが安全な金属か?」と言うと、そうでもありません。 お口の中にアマルガムがある患者様にアトピーが多い傾向があります。 アマルガムは、金属アレルギーを起こしやすい金属でもあるのです。

金属アレルギーの歯科治療・流れ

金属アレルギーの方の歯科診療は、主に次の流れで行います。患者さんの症状に合わせて必要な治療をご提案していきます。検査・診断のうえで、治療法を決めていきますのでご安心ください。

1 初診

口の中とアレルギーの状態を診査し、大まかな治療の説明をいたします。

2 診断①

お口の中を診査により、アレルギーの原因が疑われる金属等を探します。

3 検査

必要に応じて、アレルギー専門医に依頼して金属等のアレルギーを検査します。

4 診断②

検査の結果をご報告し、診療計画を説明いたします。

5 お口の中から原因物質を除去

お口の中の金属等を除去し、他の材質に置き換えます。

6 経過観察

お口の中の金属等を除去して、アレルギー症状の経過を診ます。

7 カイロ・整体

必要性、ご希望に応じて、カイロ・整体などを併用して体質改善を行うこともできます。

8 リコールプログラム

定期検診を通して、治療終了後のフォローを行います。