長引くコロナ禍の生活によって、会話の減少などから口腔の乾燥や、在宅勤務などによる食生活の乱れから、虫歯リスクも増加しています。また、定期検診・メンテナンスの長期間にわたる中断は、虫歯や歯周病の悪化を招きかねません。
自粛下での不規則な生活による虫歯や歯周病の発生や重症化と、それによる全身の健康状態の悪化も危惧されます。ご心配のことがあれば、遠慮無く歯科医院へご相談いただきたいと思います。
虫歯は、ごく初期の段階では痛みなどの症状はありませんが、進行すると痛みが出るというだけでなく、歯の内部の神経にまで影響が及ぶケースがあります。ここまで進行すると耐えがたい痛みの原因になったり、全身に細菌が回ってしまうこともあります。虫歯は、十分に予防ができる病気です。気になる症状がある方は、どうぞお早めにご相談ください。
- 歯の黒い部分がある
- 歯がズキズキする
- 歯がしみる
- 噛むと痛い
歯周病は、日本人の成人の約8割がかかっているか、またはその予備軍と言われるお口の中の病気です。歯周病は、進行すると「食べ物が噛めない」「歯がしみる」「発音がしにくい」「虫歯になりやすい」などといったリスクが懸念されます。しかし歯周病は、初期の段階では、自覚症状が乏しいため、たとえ少し違和感があったとしても、歯医者への来院を先送りにされている方も多いようです。定期的に歯科検診を利用して、早期発見・治療、予防に取り組んでほしいと思っております。
- 歯ぐきが腫れた
- 歯ぐきから血が出る
- 歯ぐきから膿(うみ)が出る
- 歯が動く、ぐらぐらする
- 口臭が気になる
その他、次のような症状を放置していませんか。虫歯や歯周病は、風邪などのように、放置することで自然に治っていくという病気ではありません。また、次のような症状を放置することによって、食事や会話などの日常生活に支障をきたす方も多いことでしょう。お口の健康を維持するためには、お口の中を清潔に保つこと、そして「食べる」「呼吸する」「話す」「笑う」など、お口の機能が正しく働くことが大切です。はやめに検査して、症状にあった治療を行っていただきたいと思います。
- 口内炎などができた
- つめ物・かぶせ物が取れた、飲み込んだ
- 歯が欠けた、折れた、抜けた
- 口が開きにくい、あごを動かすと音がする
- 入れ歯があたって痛い
- 入れ歯がこわれた