「入れ歯で噛めない」「入れ歯が痛い」と、患者様から相談されることがよくあります。診察すると、ご自身にあわない入れ歯を使い続けている患者様が多いことに驚かされます。患者様が合わない入れ歯を使い続ける理由としては、大きく2つです。
1つは、さまざまな入れ歯の種類を知らず、保険適用の入れ歯を使い続けているケースです。2つ目は、入れ歯の種類は知っているが、作製に費用がかかるため、合わない入れ歯を使い続けているケースです。
当院では、そのような結果にならないように、診療の際には、患者さんへさまざまな入れ歯の種類をご提案しております。そして、自由診療の入れ歯も、できるだけ低価格（市場価格の半額）でご提供できるように努力しています。入れ歯のお困りごとや、ご要望はお気軽にご相談ください。
金属床の入れ歯は、保険のプラスチックの入れ歯と比べて厚みが薄くて違和感が少なく、しかも丈夫な利点があります。コバルトクロム合金の金属床ならば、当院では9万円程度で作製できます。 ただし、歯の色は選択できますが、歯肉の色は決まっています。よって、より審美的な入れ歯を希望される患者様には、後述のチタン合金の金属床をお勧めします。
一方、チタン合金の金属床は、コバルトクロム合金に比べると費用は高くなりますが、軽くて生体親和性の良い素材です。そして歯だけでなく、歯肉の色も選択できます。よって、金属アレルギーの患者様や審美的な入れ歯を希望される患者様にお勧めです。
歯が少なくなってケースの入れ歯の主な処置として、磁性アタッチメントがあります。保険の入れ歯で用いられる入れ歯と比べ、入れ歯がより安定して良く噛めるようになります。ただし、歯の状況によっては、磁性アタッチメントが無理なこともあります。
ノンクラスプデンチャーは、金具を使用しない自然な入れ歯で、フィット感に優れた自然な装着感が得られる入れ歯です。また、素材に柔軟性があるため、破折しにくいという長所もあります。ただし、残っている歯の状況などによって、ノンクラスプデンチャーが無理なケースもありますのでご相談ください。
ノンクラスプデンチャーは、入れ歯を入れていることが人から気づかれないほど自然な入れ歯です。お出かけ用の入れ歯としてもおすすめできます。
コンフォートは、入れ歯の裏面を生体用シリコンというクッションで覆うまったく新しい入れ歯の技術です。生体用シリコンの弾性が、入れ歯でグッと噛んだときの歯ぐきにかかる負担を和らげ、驚くほどの吸着力を発揮します。痛い、噛めない、外れやすいといった従来の入れ歯の悩みを解消するとともに、歯ぐきをやさしく守ります。3年間の保証付きです。
1～2本の入れ歯から、総入れ歯まで、歯の本数に合わせて作製することができます。ご興味がある方、入れ歯が合わずお困りの方、まずはご相談ください。
ご自身にあった入れ歯を作製して利用をはじめた後は、入れ歯や、残っている歯の調子が良くても、定期的なメンテナンスを忘れずに行うことも大切です。
入れ歯は、「噛むこと」「話すこと」「見た目」を回復することに役立ちます。しかし、良い入れ歯を作製しても使い方を間違えると、「痛い」「「噛みづらい」「異物感がある」「話しにくい」「口の中を噛んでしまう」などといった苦痛を伴うことになってしまいます。
入れ歯を、ご自身の大切な道具として、使いこなさないといけません。入れ歯を上手に使っていくために、歯科医師と相談して、正しい知識や使い方を習得していくことが必要です。
年齢が増すと、身体の変化だけでなく、お口の中も、さまざまな変化が現れます。当院では、皆様がお口の状態にあった入れ歯を上手に使って、快適な生活が送れるようにお手伝いをしたいと思っています。